くもの糸 | 母と野獣

くもの糸

一日の中で一番幸せな時間は、子供達と一緒にお布団に入るとき。 
私の右側に次男の次郎で左側に長男の甚六。
子供用布団も敷いてあるのに、全員私の布団に集合~♪
シングル布団なのに(泣)

次郎をおなかに乗せて頭なでなでしながらお話が始まります。

お題は「くもの糸」

これ、子供達が大好き。
どこが好きかというと、地獄の場面。
このあたりは男の子だなあ。

あんまりちゃんとした内容を覚えていないので結構適当に地獄を作って話す。
氷のうえを歩いてしもやけ地獄とか
炎地獄で全身の毛がなくなるとか針山地獄、うんち地獄などなど。

毎晩毎晩同じ話をせがまれるので、もう話するこちらが飽きてしまい、
ある日、主人公の泥棒さんには、糸をたぐって登りきり、
天国まで行ってもらった。

そこから、泥棒さんの天国編が始まった。
天国に行っても、浮世で悪いことをした泥棒さんは
訪ねる家訪ねる家、自分が泥棒を働いた相手の人ばかり。
罪のつぐないを一生懸命して、みんなから感謝され始めた時にはじめて、
お釈迦様が現れて本当の天国につれていってくれるというお話。
泥棒さんの背中には羽が生えて、どんどん高く上っていき、本当の天国へ。

あーー、即興とはいえ、われながら、よくやったもんだ。

天国編はまだまだ続く。

「入れ食いの川」編
「お菓子の家」編
「ごちそうの館」編
「5色ジュースの流れる山」編
「天女と露天風呂」編
「天女のお宅拝見」編
「天女の家にお泊り」編

てな具合で毎回いろんなお話。

適当に作り話していると、どんどん眠くなって私のお話がとまってしまったとき、

長男の甚六が

「おかあさん、眠いんやろ。もう寝ていいしな」

と言って、おなかをトントンしてくれます(ウルウル)

甚六は、次の日も必ず

「お母さん、今日は、泥棒さんが○○したとこから」

ってはっきり覚えているんだけど、こちらはネムネムでしゃべっているから、

「へ???そんなん言ったっけ???」

いつまでこのネムネム劇場は続くのかなあ。
かなり子供達が楽しみにしているから、当分やめられそうにないなあ。